落ち着きのない子は勉強できない?いえ、落ち着きがなくても勉強はできます。

「なんでじっとして勉強できないんだろう、、」そんな風に思うことはありませんか?
そんな子ほど、じっとしていることが勉強にとって逆効果かもしれません。

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「静かに座る」ことと「集中する」ことは別

椅子に座らせても、すぐに立ち上がる。鉛筆を回す。貧乏ゆすりが止まらない。気づけば違うことを話している。保護者の方からよくいただく相談です。

子どもの落ち着かない姿を見るたびに「ちゃんと座りなさい」「集中しなさい」と言いたくなります。でも、実はそこに落とし穴があります。

大人は「落ち着いて座っている状態」=「集中している状態」だと思いがちです。でも、子どもによっては逆で、体を動かしていることが、集中を保つためのスイッチになっている場合があります。

貧乏ゆすりも、立ち歩きも、本人にとっては「気が散っている証拠」ではなく「気を散らさないための工夫」だったりするのです。それを無理やり止めさせると、体を落ち着かせることにエネルギーを使ってしまい、肝心の勉強に回す力が減ってしまいます。

実際、ADHD傾向のある子どもを対象にした研究(Rapport et al., 2009)では、静かに映像を見ている間はおとなしいのに、数字を覚えたり並べ替えたりする課題になった途端に体を動かし始める様子が報告されています。これは、ワーキングメモリの負荷を支えるために、体が無意識に動いているのではないか、と考えられています。落ち着きのなさは、頭が働いている証拠でもあるのです。

不登校の子どもたちの中には、この傾向を持つ子が一定数います。学校では、じっと座っていられないことに対して先生から繰り返し指導が入り、それが勉強のしづらさにつながり、やがて学校に行くこと自体が苦しくなってしまう、というケースも少なくないと感じています。

実際、「発達障害が疑われる不登校児童生徒の実態」という研究では、不登校児童生徒のうち発達障害が疑われた割合は小学生で16.1%、中学生で7.9%、高校生で13.3%にのぼり、校種が上がるにつれて医療機関の受診率が下がるため、実際の割合はこれより高いと推定されるとされています。もちろん、不登校の理由は一人ひとり違い、この特性だけが原因とは限りません。ただ、少なくとも一定数の子にとって、学校の「座って学ぶ」という形が合わずに苦しくなっているのだとしたら、ポルトではそこを変えていきたいと思っています。

 「正しい学び方」はない。あるのは「その子に合った学び方」

ポルトでは入会時に「セルフポートレート」という学習スタイル診断を受けていただいています。この診断には、視覚・聴覚・体感覚のうちどれで情報が頭に入りやすいかを見る項目や、どんな環境なら集中しやすいかを見る項目があります。

つまりこの診断は、そもそも「静かに座って学ぶ」を万人共通の正解とは考えていません。体を動かしながら覚える方が合う子もいれば、じっと座っている方が合う子もいる。それは優劣ではなく、個性の違いです。

落ち着きがなくても勉強できるようになる、具体的な方法

ポルトで実際に試してうまくいっている工夫をいくつか挙げます。

– 「立ってやってもいい、歩きながらでもいい」
  暗記ものは、部屋の中を歩き回りながら声に出す方が頭に入る子がいます。座らせることにこだわらない。

-「短い時間で区切って、合間に体を動かす」
  15分勉強したら1分ジャンプする、伸びをする。無理に集中を「持続」させようとせず、細切れにする発想に切り替える。

-「手を動かす道具を用意する」
  握って遊べるものを机の脇に置いておく。手が忙しいと、逆に頭が勉強に向くことがあります。

– 「姿勢を選ばせる」
  床に座る、立つ、椅子の上であぐらをかく、寝そべる。「行儀のよさ」より「その子が続けやすい姿勢」を優先する。

大事なのは「型」にはめないこと

学校の授業のように、一斉に同じ姿勢で座って同じペースで進める場では、こうした子は「困った子」として扱われがちです。でも、ポルトのような少人数の場では、その子に合った「学び方」を一緒に探すことができます。

落ち着きのなさは、直すべき欠点ではなく、その子なりの集中の作法かもしれません。無理に型にはめるより、その子が一番力を発揮できるやり方を見つけること。それが結果的に、一番の近道になります。

学習スタイル診断「セルフポートレート」の受診だけでも受け付けています。詳しい解説セッションもいたしますので、興味のある方はご連絡ください。

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