子どもに「学校に行きたくない」と言われたとき、親が最初にすべき3つのこと
子どもから、「今日は学校に行きたくない」と言われると、親御さんの多くはどう答えればよいのかわからず戸惑うのではないでしょうか。動揺し、なんとか行かせようとしたり、逆に理由を問い詰めてしまったり。でも、この最初の対応こそが、その後の展開を大きく左右します。
行き渋りの段階、まだ完全な不登校に至っていない時期に、親がやっておきたいことが3つあります。
一つ目:なるべく早く「学校に行かなくてもいい」と覚悟を決めること。
「行かせなくていい」という結論を急いで出すことではなく、「行けなくても、この子の人生が終わるわけではない」と腹をくくることです。不登校支援に携わる公認心理師も、「戻さなければ」という親の思い込みこそが、かえって子どもを追い詰めてしまうことがあると指摘しています。 MSN
実は我が家でも、娘が学校に行けなくなった時期がありました。妻は登校することが大事という気持ちがあり、私は「無理していかなくてもいい」というスタンスでした。夫婦で温度差があるうちに娘は本格的に起き上がれなくなってしまいました。
そこで妻と話をし、私から娘に「学校に行くことは考えなくていい。これから先の人生はお父さんがなんとかするから、安心しなさい」と伝えました。娘がどう受け止めたかは聞いていないのですが、それまでの張りつめた空気がゆるみ、家の居心地が少し良くなった感覚がありました。半年ほどして、娘は進学のタイミングで学校に戻りました。
二つ目:「この子は自分とは違う人だ」という認識を強く持つこと。
親が自分の学校生活や価値観をもとに子どもと接するのは当然のことで、それ自体を変えるのは難しいことです。ただ、親世代の学校と今の学校とでは様子がかなり変わってきています。昔は強い登校強制力がありましたが、今はそんな時代ではありません。また、スマホを使ったいじめの件数も年々増加傾向にあり、子ども同士の関係は放課後もSNS上で続き、緊張感から解放されにくい状態だと言えます。 Futoukou119
自分の経験や価値観を手放すのは簡単ではありませんが、「今の子どもの世界はどうなっているか」を、答えを決めずに聞いてみることです。「自分のときはこうだった」を脇に置き、今のクラスや友人関係がどう見えているかを子ども自身の言葉で教えてもらう。それが、子どもを自分とは違う一人の人間として見る入り口になり、子どもとの信頼関係を強くする土台となります。(https://www.futoukou119.or.jp/blog/20170226/2897)
三つ目:情報を集めること。
学校以外にどんな選択肢があるのか、同じ状況の家庭がどう乗り越えたのか。知らないから不安になり、不安だから追い詰める、という悪循環を断つには、まず知ることです。
不登校が深刻化する原因の多くが、初期対応の具合の悪さにあります。親が焦って登校を強く促したり、感情的に問い詰めたりすることで子どもの態度が硬化し、親子の会話が減り、信頼関係が薄れてしまう——これが最も避けたい展開です。
逆に、行き渋りの初期段階でこの3つの視点を持てれば、親の気持ちに「余裕」が生まれます。その余裕こそが、子どもを追い込むことから親自身を遠ざけてくれるのです。
高校生の不登校対応を扱った解説でも、回復には親子の信頼関係の再構築が最も重要で、その修復はまず親自身の行動を見直すことから始まるとされています。(https://seifukan-gakuin.com/futoukou-shoki/)
大切なのは完璧な対応ではありませんし、正解もありません。親子の信頼関係さえ保たれていれば、状況は必ず良い方向に展開していきます。焦らず、少し肩の力を抜いて向き合ってみてください。
